教育・運営方針

教育方針

設置目的

  • 米国一時在住の日本人子女に対し、帰国後の日本国内における教育事情を踏まえ、各学年に応じて基礎学力の維持目的の補習授業を行う。

  • 米国在住の日本語能力を有する子女に対し、日本語教育の補助、強化を行う。

  • 日本の文化や習慣を伝える行事を実施する。

教育目標

  • 学年に応じた基礎的な知識、技能を身につけさせる。

  • 自主的に課題に取り組み、問題を解決する態度を養う。

  • 責任と協調を重んじ、心情豊かな人間形成をはかる。

  • 異文化圏での体験をいかし、視野の広い国際理解をもった人間形成をはかる。

本校の特色

  • 年齢、国籍、在籍目的において学習内容、学習目標に多様性がある。

  • 小規模な学級編成で、児童の必要とする学習支援に注意を払う。

  • 保護者の積極的な運営参加と協力を必要とする。

  • 母国語としての国語、外国語としての日本語の両面から学習する児童生徒の相互交流で、視野の広い日本語語理解が可能である。

運営方針

本校運営についての理解とお願い

本校は補習授業校と呼ばれる日本政府より認可を受けた私立の在外教育施設であり、子供たちのために保護者自身が造った「保護者立」の学校です。日本の学校(日本国憲法第26条:教育の機会均等及び義務教育の無償)とは違い、日本国政府や周辺企業様そして保護者の皆さんからの支援によって維持運営されています。

「保護者立」の学校であることから、保護者全員が運営に参加し、一人一人が運営の責任を負うことが原則です。しかし現実には機動性向上や対外交渉窓口を設けるなどの目的から運営委員会が組織され、ここで多くのことが企画・実行されています。運営委員会は保護者の代表5名、教師代表2名で組織され、校舎や学校設備の確保、教師の採用、年間計画や予算の立案・執行などの業務を担っており、総会での報告が義務付けられています。

運営資金は、授業料、外務省・文部科学省補助、企業寄付金が主な収入源です。

運営委員・教師は普段仕事を抱えながら補習校の運営に関わっており、全ての事案に対応することは困難です。保護者の皆様には、安全管理、教師への支援、学習環境の整備など様々な運営委員や教師からの呼びかけに応じて、ご協力をお願いいたします。

校舎の確保

借用施設を大切にルールを守らなければ校舎が確保できません。また、校舎の借用契約は長期借用の保証はされていません。借用施設のルールを厳守するため各ご家庭でのお子様への指導を責任をもってお願いいたします。

教師の確保

教師として働ける方、本校で働くことを希望される方には限りがあり、毎年・毎学期教師の確保に苦慮していますので、以下の点にご留意下さい。

  • 平日には、学生・主婦・会社員などのお仕事をされている方が多い。

  • 毎週土曜日のみの雇用で給料面でも十分なサポートはできていない中、多くの時間と労力をさいている。

教師も学びながら指導していますので、保護者様には温かく見守りご支援くださいますようお願いいたします。

運営活動

本校の運営は、オマハ日本語補習授業校の規約に基づいて行われる。

  1. 構成
    運営委員会は、 校長、運営委員長、副運営委員長、運営委員、教師代表で構成される。各運営委員が一票を有する。

  2. 運営委員会の業務
    運営委員会は、学校運営に関する全般的な責任を有し、教員及び保護者との協力をもとに運営面並びに学習面での指針に沿った学校運営を行うものとする。運営委員の任務に関して“付則”参照。運営委員会は、毎月開催され、学校年間行事予定表にその予定を記載する。最低2名の運営委員の要請により臨時運営委員会を開催することができ、その際運営委員長は各運営委員に少なくとも6日前までに通知する。

  3. 選出と任期
    運営委員は、一年の任期を務め、再任命することが可能である。運営委員の選出は、年度末の年次総会において行われる。任期途中での欠員は、他の運営委員の任命により補充されるものとする。

  4. 定足数
    運営委員会の定足数を過半数とする。定足に達した運営委員会における出席者の過半数の票をもって運営委員会の決定とする。

  5. 運営委員会の議事
    運営委員会に於いて次の事項が取りあげられる。(但しこれらに限るものではない)
    1)校長の提言に基づく教員の雇用、解雇の承認
    2)教員の給与に関する決定
    3)外部の行事への参加及び渉外活動に関する企画並びに承認
    4)年次予算の承認及び授業料、入学費等に関する決定事項の承認
    5)年次総会の企画、開催
    6)教員より提出される学校年間行事予定表の承認
    7)新入生の勧誘及び教員求人活動
    8)指導要綱への大幅な変更の承認

  6. 規約の改正
    運営委員会は、規約を改正できる。改正には、運営委員会で過半数の賛成数が必要である。

  7. 年次総会
    年次総会は毎年年度末に開催され、学校年間行事予定表にその予定を記載する。年次総会は、運営委員会により企画、開催され、保護者と教員の全員参加を原則とする。年次総会において次の事項が取りあげられる。
    1)運営委員の承認
    2)ボランティアへの感謝表明
    3)会計報告
    4)翌年度予算案の提出
    5)その他

  8. コミュニケーション
    本校の公用語を日本語と英語に定め、学校より保護者に向けた連絡事項は特定の言語グループを対象とする場合を除き、日本語と英語で行うものとする。名簿の使用は学校内のコミュニケーションを円滑にすることを目的とし、その他の個人的な目的のための使用を禁ずる。運営委員と教員は内外からの問い合わせにできるだけ早く対応するよう努力する。

  9. 文書の管理
    本校の公文書には次のものが含まれる。(ただしこれに限るものではない。)
    学校規約、入学案内、図書貸出規則、年間行事予定、新入生登録用紙、授業料一覧表、教員オリエンテーションパッケージ、名簿及び議事録(運営委員会、教師会、年次総会)原本は書記によって管理され、授業日には必要に応じて使用できるように保管される。さらにこれらの文書を電子ファイルとして保存することが望ましい。公文書には改訂年月日を明記する。
    改訂 01-13-2001 改訂 08-25-2007 改訂 08-30-2011

クラス委員会

運営委員会は、クラス内の意見を吸い上げ、行事運営を担当するクラス委員会を置く。クラス委員は各学級から1名 または2名選出される。クラス委員会は、各学期に一回設け、クラス委員は必ず出席する。

  • 1学期のクラス委員会で、担当の行事を決める。

  • 2学期のクラス委員会は、全員で担当する運動会の役割分担などを決める。

  • 3学期のクラス委員会は、これまでの反省、改善点などを検討し、来年度に向けて話し合う。

保護者当番

運営委員会は、授業の準備の補助、児童・生徒の安全管理を行う保護者当番を置く。保護者当番は、教師、運営委員以外の保護者3名が持ち回りで行う。担当のスケジュールは、各学期初めにEメールで送られる。支障がある場合は各自責任を持ってどなたかと交代し、保護者当番表に記載する。

当番業務内容:

  • 保護者当番の準備(名札付け、椅子を出す)

  • コピーの手伝い

  • アシスタントが必要なクラスの手伝い

  • 入り口、休み時間の校庭の監視

  • 当番記録の作成(外来者の記録、日誌)

  • 次の当番に連絡

財源

本校の経費は、次の収入で賄う。

  • 納入金(授業料・入学金・副教材費)

  • 補助金(日本政府補助金・海外子女財団助成金)

  • 寄付金(企業寄付)

  • アムネット、近鉄インターナショナル、IACEからのキャッシュバックプログラム

  • 日本語会話パートナー

  • その他(ベイクセール、昼食会、古本市)